塩素除去フィルタ
透析を実施するためにはRO水が必要になります。
今回は、RO水を作成する際に使用される塩素除去フィルタ(活性炭濾過装置)を紹介します。
1:RO水
「RO」とはReverse Osmosisの略で逆浸透を表しています。
それは、浸透とは逆の大きな力をかける事で逆浸透させて濾過させる技術の事です。
つまり、RO水は様々な工程を得てとても綺麗な水という事です。
RO水作成の流れを記します。
2.活性炭濾過装置
活性炭濾過装置とは何をしているのでしょうか?
原水中に含まれる遊離塩素、結合塩素を、活性炭を用いて除去しています。
<遊離塩素と結合塩素とは?>
日本の水道水は消毒の為に遊離塩素が使用されています。
施設によっては、地下水を原水として使用しています。その場合は、土壌に含まれるアンモニアと遊離塩素が結合して結合塩素(クロラミン)が生成されます。
そのため、総塩素濃度=遊離塩素濃度+結合塩素濃度
と表されます。
なぜ、RO水に塩素が含まれてはいけないのでしょうか?
それは、RO膜の劣化や透析液を通して人体に入った場合に溶血の原因になるからです。
透析患者様は、貧血傾向の方が多いため溶血の原因になる因子は取り除かなくてはなりません。
そのため、活性炭濾過装置はとても重要な役割を担っています。
今回は、活性炭濾過装置についてまとめました。
活性炭濾過装置はRO水を作成する際に欠かせないものである事がお分かり頂けたかと思います。
こんな、業務的な内容を書かれても分からないという方がいるかもしれません。
実は、皆さんの身近な所で使用されています。
それは、浄水カートリッジです。これは、水道水の塩素を除去して飲用水を美味しくするデバイスですよね。
塩素を除去する部分では同じ働きをしています。
このように、考えると透析をするための技術は身近な所に使用されていると感じますね。