コラム

透析関連情報

足を守るために出来ること

初秋の風が心地よい季節になりました。突然ですが、みなさまはご自分の足をよく観察したことがありますでしょうか。

近年、透析患者様では様々な理由により足のトラブルを抱える方が増加しております。特に糖尿病を患っている透析患者様では動脈硬化により足の血流が低下することや、神経障害によって足の感覚が鈍くなります。そのため、いつのまにか足に傷が出来ていて、気付いたときには重症化しているなんてこともありえます。

 

足のトラブルには傷のほかにも、白癬(水虫)・爪白癬、胼胝(たこ)、鶏眼(うおのめ)、陥入爪(巻き爪)、角化、靴擦れなど様々なものがあります。これらが原因で小さな傷から雑菌が入り悪化することで、最終的には切断といったケースも考えられます。

当院ではそのような足のトラブルを回避するために、足の観察やセルフケアの指導、定期的な足の血流検査などを行っております。

 

足の観察では、先に挙げたトラブルの他、皮膚の色や足の脈が触れるか、感覚が鈍くなっていないかなどを観察します。また、爪切りの仕方や、保湿の方法、靴の選び方なども大切ですのでご自身でも適切なケアができるような情報をお伝えしています。

加齢や糖尿病性網膜症により視力障害がありますと、自身での発見が遅れることや、爪切りで皮膚を傷つけてしまうこともあります。そのためご自身でのケアが困難な患者様には爪切りや清潔を保つケア、専用の機器を用いて胼胝や鶏眼を削る処置などを行います。

フットケア用品

 

フットケア中

 

当院ではVaSera(バセラ)という血圧脈波検査装置を用いて腕と足首、足の親指で血圧を測定することで血管のつまり、血管の硬さ、血管年齢を評価しております。10分程度で行える検査で痛みを伴わない検査です。(血圧測定時の圧迫はございます。)

ABI(足関節上腕血圧比)の値が0.9以下、TBI(足趾上腕血圧比)の値が0.6以下の場合では足の血流障害が疑われます。その他自覚症状として、足の冷えやしびれ、間欠性跛行(歩くときに足の痛みやしびれが出現して休むとまた歩けるようになる症状)などがあります。検査の結果や自覚症状も併せて詳しい検査が必要な場合は連携病院に紹介し、検査・治療を受けていただいております。

VaSera

 

検査のようす

 

 

検査結果

 

足のトラブルを抱えると、痛みやしびれで歩くことが困難になったり、冷えを生じたりして日常生活にも影響を及ぼします。大切な足を守るため、普段からご自身で足を見たり触ったりして観察をすることが予防・早期発見・早期治療につながります。

透析治療を受けている方もそうでいない方も、小さな傷や痛み、しびれや冷え、爪や皮膚が厚くなっているなど変化を感じた際にはお気軽にご相談ください。

今日から大切な足を守るための一歩を踏み出しましょう。

 

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