コラム

透析関連情報

運動はじめませんか?

2月に入り立春を迎え少し暖かさを感じるようになりました。

寒い時期は外出が億劫となり運動不足になりやすいです。

暖かくなってから運動すれば良いと思っていませんか?

筋肉を回復させるのには大変な時間がかかります。

今回はリハビリテーション医学雑誌にコペンハーゲン大学の研究が掲載されていたので紹介します。

 

1:運動不足

若年男性17名(23±1歳)と高齢男性15名(68±1歳)が、2週間片方の下肢を固定して運動不足を模擬的に作成しました。

その結果は以下の通りです。

➀最大随意収縮(筋力)は若年男性で28±6%、高齢男性で23±3%低下しました。

➁下肢作業能力は若年男性で13±5%、高齢男性で9±4%低下しました。

※下肢作業能力:主に自転車エルゴメーターなどを用いた運動負荷試験において、被験者が維持できる最大負荷を指す指標です。

➂下肢の除脂肪量(筋肉量)は若年男性で485±105g減少しました。

運動不足の状態になると若年男性の方が筋力や筋肉量の減少幅が大きいという事です。

 

2:運動開始

次に、同被験者で6週間の自転車持久力再トレーニングを実施しました。

その結果は以下の通りです。

➀最大随意収縮(筋力)は若年男性で34±8%、高齢男性で17±6%増加しました。

②下肢作業能力は若年男性で33±5%、高齢男性で20±5%増加しました。

➂下肢の除脂肪量(筋肉量)は若年男性で669±69g増加しました。

 

 

2週間の運動不足状態では若年男性で筋力が著しく低下するが6週間の運動により回復させるのに十分であるという結果でした。

高齢男性では2週間の運動不足状態では筋肉量の低下は若年男性程ではないです。これは若年男性より筋肉量が元々少ない事も関係していると思います。しかし、6週間の運動を行っても低下した筋力は戻っていません。(運動不足状態23±3%低下、運動開始17±6%増加)

高齢男性の場合は運動によって筋力を増やそうというよりも維持してなるべく低下しないようにした方が良いという風に捉えられます。

私は寒い中毎日自転車で通勤しています。(寒すぎて健康に良いのか疑問に思う事もありますが、、、。)

皆さんも暖かくなってきたら散歩から始めてはどうでしょうか?

 

参考資料:https://www.medicaljournals.se/jrm/content/abstract/10.2340/16501977-1961

 

 

作成者:臨床工学技士 綱川

ページトップへ