お知らせ

新しいコンソールを購入しました

当院では新たに東レ社製TR-10EXを19台購入しました。
TR-10EXは透析をするためには欠かせないコンソールの事です。
表示レイアウトや透析ナビゲーションを効率化されたデザインです。
更に、災害・緊急事態への備えもされた機器です。

1:コンソール

コンソールとは「透析用監視装置」の事を表しています。
コンソールは透析の正確性と安全性を監視する重要な医療機器です。

透析中に見ることが出来る主要な箇所を記載します。

<気泡検知>
気泡検知は脱血・返血それぞれにあります。回路内に気泡が発生していないか監視しています。
大量の気泡を体内へ送ると空気塞栓の可能性があるためとても重要な監視装置です。

<ローラポンプ>
ローラがクルクルと血液回路を押しつぶす事で血液を体外へ引き出します。
設定した通りの血液流量にならないと透析不足になるため正確に動作する事が求められます。

<チャンバ>
血液回路内の圧力を監視しています。
ダイアライザーの凝固や穿刺針先の位置などの情報が分かります。

<透析液>
透析液と記載した箇所はコンソールから透析液をダイアライザーへ送っています。
送った透析液をダイアライザーからコンソールへ戻す働きをしています。
この様にして設定した透析液流量で循環させています。

2:TR-10EX

TR-10EXの見た目は以下の画像の様になっています。

画面は15インチと大きくそれぞれの文字が見やすい配置です。
更に、画面上にガイダンスがあるため初めて触れる方でも操作しやすい機器です。

3:災害への備え

TR-10EXには様々な機能があります。
機能の中で「災害・緊急事態への備え」について記載します。

<振動検知>
地震によるキャスタ回転を検知し、血液ポンプを自動停止する機能です。

<緊急時返血>
緊急時には装置内に貯留している透析液を用いて通常時と同等の手順で自動返血機能があります。

<内臓バッテリー>
停電時は内臓バッテリー動作に切り替わります。

私は患者様からこんな意見を耳にすることがあります。
「透析中に地震が来たら大丈夫かな。」
「どうやって逃げたら良いかな。」
「停電したらどうなるのかな。」

透析中は穿刺針を留置して血液を体外へ引き出しているため自由に動くことが出来ません。
災害時の不安を持たれるのは当たり前だと思います。
これらの機能により患者様の不安が少しでも和らげば幸いです。

最後にコンソール洗浄時の風景です。
患者様はなかなか見ることが出来ないと思います。
私はこの風景が綺麗で好きです。
新しく導入したTR-10EXで少しでも快適に過ごしていただければと思います。

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