帯状疱疹ワクチン2種類の違いについて
当院では、帯状疱疹に適用のある2種類のワクチンを取り扱っています。それぞれに長所、短所がありますので、比較表を参考にご検討ください。
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
名称
(ワクチン製造メーカー) |
乾燥弱毒生水痘ワクチン
ビケン(阪大微研) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
シングリックス(GSK) |
対象 | 50歳以上 | 50歳以上 |
接種回数 | 1回 | 2回 |
費用 | 9,000円 | 24,000円(1回あたり) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
発症予防効果
|
50~59歳 69.8%
60歳以上 51.3% |
50歳以上 97.2%
70歳以上 89.8% |
帯状疱疹後神経痛抑制効果 | 60歳以上 66.5% | 50歳以上 100%
70歳以上 85.5% |
持続性 | 5年程度 | 9年以上 |
長所 | ・費用が安い
・接種回数が1回 ・副反応の発現率が非常に低い |
・発症予防効果が非常に高い
・免疫低下している方にも接種できる |
短所 | ・予防効果が落ちる
・妊婦や免疫低下している方には接種できない |
・費用が高い
・接種回数が2回 ・副反応が比較的強い |
副反応の症状は、どちらも3日~1週間程度でおさまります。
予防接種の目的である発症・重症化予防、帯状疱疹後神経痛の症状軽減を考慮するならシングリックスをお勧めします。一方で、接種を2回受ける必要があるのと、費用が高額でもあるため、ご検討の上選択をしましょう。
おぐら内科・腎クリニック 院長