コラム

透析関連情報

シャントとは何でしょうか?

透析を始める時に「シャント」という言葉を耳にすると思います。しかし、「シャント」とは何を表しているのでしょうか?

 

1:バスキュラーアクセス

「シャント」について説明する前に「バスキュラーアクセス」について書かせてください。カタカナばかりで混乱するかもしれませんね。

透析は血液を体外へ出して老廃物を除去する治療となっています。つまり、体外へ血液を出してまた体へ戻しやすくする場所が必要になります。その方法が「バスキュラーアクセス」となります。「バスキュラーアクセス」を直訳すると血管の出入り口となるため何となく想像できますね。

こんな疑問が出てくるかと思います。

「健康診断のように腕の静脈を穿刺して透析は出来ないのでしょうか?」 透析は体外へ血液を1分間に200~300ml取り出して戻しています。普通の静脈を穿刺してもそれだけの量を取り出すことが出来ないため「バスキュラーアクセス」が必要になります。

 

2:バスキュラーアクセス分類

 バスキュラーアクセスの種類を大きく分けるとシャント・非シャントがあります。以下に簡単な表でまとめてあります。

シャント 外シャント カニューレ型
内シャント 単純吻合
非シャント 単純穿刺 上腕動脈直接穿刺
カテーテル カテーテル
動脈表在化 上腕動脈表在化
動脈-動脈バイパス ジャンプグラフト

 

シャントとは動脈と静脈を吻合している様に通常は生体に存在しない短絡の事を言います。非シャントとは生体の血流の流れを変えていない事を言います。

 

3:シャント分類

先ほどの表でシャントは2種類ある事が分かりました。
1つは外シャント、もう1つは内シャントです。それぞれについて説明します。

 

①外シャント

1960年にQuintonとScribnerによって橈骨動脈と前腕の静脈を連結するようにカニューレを留置したのが外シャントです。皮膚の外側で動脈と静脈をカニューレで繋げています。感染面や安全面で現在は行われていませんが約60年も前にシャントという考え方がありました。

 

②内シャント

1966年にBresciaとCiminoによって橈骨動脈と前腕の静脈を吻合したのが内シャントとなります。皮膚の内側で動脈と静脈が吻合しています。今はこちらが主流となっています。

 

バスキュラーアクセスの中にシャントという種類がある事がお分かり頂けたかと思います。現在は内シャントが主流となっています。バスキュラーアクセスは他にもカテーテルの方や動脈表在化の方もいらっしゃいます。患者様に合わせた方法が選択されます。

ページトップへ