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新しい超音波診断装置を購入しました

当院では新たにFUJIFILM(富士フィルム株式会社)社製FC1-Xを1台購入しました。
FC1-Xはシャントエコー診断やエコー下穿刺をするためには欠かせない超音波診断装置の事です。
操作性を追求し直感的に分かり易いボタン配置のデザインとなっています。
更に、シャントエコー診断ではFV(フローボリューム)測定がボタン1つで行えます。

 

1:超音波診断装置(エコー)

エコーと耳にしますが「エコー」とは何なのでしょうか?
英語では「Echo」と書きます。つまり、反響音の事を表しています。

やまびこという言葉を聞いたことがありますか?
山間で大声を出すと遅れて聞こえる事がありますね。
これは、自分の声が反射して返ってくるためです。これが反響音です。

 

2: FC1-X

FC1-Xの見た目は以下の画像の様になっています。


画面は12.1インチと大きくそれぞれの文字が見やすい配置です。
更に、操作パネルは1つ1つのアイコンが大きいため検査中も扱いやすいです。

 

3:画像の見えやすさ

FC1-Xの当院で使用しているプローブは6~13MHz対応の物となっています。
周波数は1秒間に出される超音波の波を表します。
周波数は高いと浅部の情報が得られやすいです。低いと深部の情報が得られやすいです。
シャントエコーでは浅い部分の血管情報が必要なため高周波数であるほど綺麗な画像が得られます。


橈骨動脈の超音波画像です。
周りの組織との判別がし易いですね。

4:簡略化された操作

シャントエコー診断では狭窄部位がないか?血管がどのように走行しているのか?など情報がたくさん得られます。
その中でFV(フローボリューム)測定は重要な項目です。
FV(フローボリューム)はシャントへ1分間に流れている血液の量を表しています。
低い場合はシャントに狭窄している箇所があるからPTAが必要か?
高いと流れすぎているため外科的な治療が必要か?
など、治療へ繋がる可能性があります。
FV(フローボリューム)測定をするためには血管を映し出す技術やそれを保持しながら多くのボタンを押さなくてはならないためある程度熟練したスタッフが行う傾向がありました。

しかし、FC1-Xは血管を映し出す事が出来ればあとはボタン1つで血管を自動で認識して測定してくれる機能が付いているため触れたことがない方でも操作しやすい機器となっています。

当院では定期的にシャントエコー診断を実施しています。
また、シャントに何かしら違和感などありましたらお気軽にスタッフまでお声掛けください。
シャントエコー診断を行い患者様の不安を少しでも払拭出来れば幸いです。

 

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