薬の名前あれこれ
10月になり朝晩はだいぶ寒くなってきましたね。
今年もあと3ヶ月となりました。
このコラムももう1年経つんですね。
皆様のお役にたてていれば幸いです。
さて、今回も役に立つ(?)お話しをしたいと思います。
「あの薬もらえっかい?なんの薬かわかんねぇけど、白くて丸いやつ」
分かりません、、白くて丸いのいっぱいあります、、、
透析患者様では腎臓の機能を補うための薬を多数飲んでらっしゃいます。
ご高齢の患者様も多いですし、全ての名前や薬効を把握するのは困難です。
それに薬の名前って難しいですよね。
我々も覚えるのに一苦労です。
薬の名前の由来には様々あります。
ロキソプロフェンナトリウムなどの化学物質名のものだったり(これはロキソニン®ですね)、
薬の分類に由来するものとしてタケプロン®(武田薬品工業のプロトンポンプ阻害薬)など。
まぁこのあたりは難しいとして、薬の効果を表現したものや、薬への希望を込めた名前などもあるので一部紹介させていただきます。
まずひとつめ、コロナワクチンの副反応の予防で処方されることが多く、みなさまもよくご存じかと思います。
・カロナール®
痛みや熱がとれて軽く、楽になるということから。かるくなーる → かろなーる
続いては睡眠導入剤からひとつ。
・ロゼレム®
ローズ(バラ)+レム睡眠。健やかな眠りを取り戻し、バラ色の夢をみれるようにってことですね。
最近はブタクサかな、鼻水がつらいです。アレルギーの薬を紹介します。
・アレロック®
アレルギー症状をブロックすることから。
・ザイザル®
最終・究極のアレルギー薬という意味を込めて、アルファベットの最後のXyzとアレルギー(Allergy)のAlを組み合わせてXyzal(ザイザル)だそうです。自信を感じます。
カクテルでもXYZというこれ以上ない究極のカクテルという意味のものがありましたね。
カシスリキュールとオレンジジュースでカシスオレンジ。
タケキャブ®とバイアスピリン®でキャブピリン®みたいな。
ちょっと脱線しました。
透析患者様にはおなじみのリン吸着薬もあります。
・リオナ®
リンを(お)なおす。
・キックリン®
高リン血症に効く。効く リン→キックリン®
・ピートル®
リンは元素記号でP(ピー)ですね。P(リン)をとる→ピートル®
リンの吸着薬はシンプルなものが多く覚えやすいですね。
最後に便秘のお薬です。
・グーフィス®
グッド(優れた)+フィーシズ(便)の組み合わせですね。グッドフィーシズを目指しましょう。
・ベンコール®
便(ベン)を呼ぶ(コール)。シンプルですね。
・ヨーデル®
「スイスのヨーデルの爽やかな感じをイメージさせるため」だそうです。
絶対、便が「よう出る」だと思っていた自分が恥ずかしい、、、
このように薬の名前にはさまざま由来が存在していておもしろいですね。
少しでも、薬に興味を持っていただければ幸いです。