ICLSを受講しました
先日は芳賀赤十字病院循環器内科主任部長の河又典文先生にお越しいただき、ICLSの講習会を開催していただきました。
ICLSって??
あまり聞きなれない言葉かと思います。
ICLSとは(Immediate Cardiac Life Support)頭文字をとっています。
Immediateは「すぐに」、 Cardiacは「心臓」を意味します、
つまり、「心停止に即座に対応する処置」ということになります。
透析室では血液を体から取り出し機械を通して浄化する体外循環を行っていることや、外来にも体調の優れない方が通院されており、いつ何が起こるか分かりません。
もしもの時には、我々スタッフが即座に対応できなければいけません。
そのため、今回は当院のスタッフ6名がこのICLSの講習会に参加させていただきました。
午前中は主に模型を用いて胸骨圧迫(俗にいう心臓マッサージ)や気道管理
AEDや除細動器の使用方法を行いました。
最初のうちは緊張や若干の恥ずかしさもありましたが、みんな真剣に取り組んでいます。
看護師や臨床工学技士は、挿管や除細動を実施することはないのですが、今回の講習では体験させていただくことが出来ました。
体験することで、どういった介助を医師が求めているのか、処置の困難さを体感しました。
(昔、挿管介助の時に「先生早く挿管してくれないかなー」とか思っていたのは内緒です。)
午後は午前中の内容に加えて薬物投与や原因追及、心拍再開後の対応などもまじえながら各シチュエーションでそれぞれ役割分担をして一連の流れを行います。
不安や緊張もありましたが、院長先生に昼食をごちそうになり午後の講習も気合を入れて望むことが出来ました。
リーダー(指示だし)、胸骨圧迫、気道管理、除細動、薬物投与、記録と役を振り分けて実施しましたが、最初の頃は戸惑いや焦りのなかでそれぞれが自分の役割を遂行することで精一杯で周囲を見る余裕がまったくありませんでした。
しかし、各シチュエーションごとに振り返りを行い、反復することで徐々に慣れていきそれぞれの役割をこなしながらも周囲も見渡し声掛けあい、助けを出し、カバーしたりなどチーム一丸となって救命処置に臨むことが出来ました、
とても大変な1日でしたが、最後には自信と充実感、達成感が得られた講習となりました。
河又典文先生をはじめ、ご指導いただいたインストラクターの方々、ICLSを受講させていただいた院長先生。ありがとうございました。