コラム

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動物の血圧

先月は「血圧の歴史」について書かせて頂きました。
血圧の歴史を遡ると馬の左頸動脈からガラス棒を使用して測定したことから始まったことが分かります。
今回は、人ではなく動物の血圧はどれくらいなのか?どのように測定しているのかを書いていきます。

1:血圧測定の始まり

臨床心臓病学教育研究会HPではヘイルスが今から300年ほど前に馬の左頸動脈にガラス棒を接続したことが始まりだと記載されています。

2:動物の血圧

日本心臓財団のHPから引用した画像を以下に添付します。

ヒトの血圧は収縮期血圧120mmHg未満、拡張期血圧80mm未満と記載されています。
ネズミでは113mmHgから81mmHg程度となっています。ヒトの血圧はネズミと同じくらいなのは面白いですね。
次に、キリンでは260mmHgから160mmHg程度あります。首が上に長いため高い血圧が必要のためです。
動物の大きさや首の長さによって血圧に差があるのが分かります。

3.動物の血圧はどの様に測定しているのか?

ヒトの血圧は基本的に上腕に血圧計を巻いて測定されます。
下の人形の血圧計が巻かれている場所を上腕と言います。
因みに、皆さんが日頃使用するのは自動血圧計かと思います。下の人形が巻いているのはアネロイド血圧計と言われるものです。正確には自動血圧計とアネロイド血圧計の測定方法は異なりますが上腕という場所を分かり易くするために添付しました。

動物の血圧で猫、馬、キリンについて調べるとどの動物も尻尾の付け根に血圧計を巻いて測定されるようです。
理由としては尻尾の付け根が心臓と同じ高さになっているためのようです。
尻尾に血圧計を巻いて測定されている光景は可愛いですね。
なんと、血圧の測定方法はヒトと同じ計測法となっています。
しかし、動物の尻尾に血圧計を巻くと興奮して動いてしまうため機嫌を取りながら測定するため大変みたいです。

血圧測定について調べてみるとヒトと動物で原理が同じことが分かりました。
しかし、今回は猫、馬、キリンついてだけ記載しているため他の動物は違うかもしれません。
他の動物がどの様に血圧を測定しているのか興味が出てきますね。

 

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