コラム

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シロイルカと超音波診断装置

今年も残り少なくなってきました。

12月に入り日本海側や北海度では雪が降り始めているようです。

雪といえば白色ですね。

私は白で連想したのがシロイルカでした。

今回はシロイルカと超音波診断装置について書いていこうと思います。

 

1:シロイルカ

「シロイルカ」と聞いてどんな動物を連想しますか?

海で泳いでいるイルカが白くなっただけでしょ?と思うかもしれません。

シロイルカは別名「ベルーガ」と言います。

生息地は北極周辺です。

その体系は皆さんが想像するイルカよりぽっちゃりしています。

北極の寒さに耐えるために脂肪をため込んでいるためです。

更に、ベルーガの子供は黒くて大人になるにしたがって白くなっていきます。

※出典:KamogawaSEAWORLD

( https://www.kamogawa-seaworld.jp/ )

 

 

2:イルカの特殊能力

イルカの仲間は超音波を使用している事は知られています。

イルカの頭部にはメロン器官というのがありそこから超音波を出しています。

出した超音波は下顎で受信してその奥にある耳骨で障害物があるかどうかを処理しています。

※出典:くじらの博物館デジタルミュージアム

https://kujira-digital-museum.com/ja/categories/9/articles/

 

3:超音波診断装置

シャントエコーに使用される機器を超音波診断装置と言います。

超音波診断装置はその名の通り超音波を使用している機器になります。

人が耳で聴き分ける事が出来る周波数を可聴域(20Hz~20kHz)と言いそれより高いものが超音波です。

医療現場では数MHzという高い周波数帯域が使用されています。

エコーを使用する時に患者様へ触れる物をプローブ(探触子)と言います。

プローブは電気から超音波へ変換しています。更に、生体に当たって返ってきた超音波を受信して電気に変換しています。

それを、画像に映し出しているのが超音波診断装置です。

 

 

今回は、イルカの特殊能力について書きました。

私たちが日頃行っているシャントエコーはそんなイルカと同じような原理を使用して観察や治療を行っています。

そう考えると何の機器も使用せずにそんな能力を持っているイルカは凄いですね。

来年も引き続き皆様のシャント観察を実施してより良い透析を実施できるように努めてまいります。

臨床工学技士 綱川

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