コラム

透析関連情報

リンやカルシウムの管理目標値が変更になりました

CKD-MBDをご存じでしょうか。

慢性腎臓病ではリンやカルシウム、PTH(ピーティーエイチ)の管理が難しくなることで骨がもろくなったり、心筋梗塞や足の壊疽など心血管疾患が起こりやすなってしまいます。

 

昨年の暮れに「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の診療ガイドライン」が公開されました。これはCKD-MBDを改善し合併症を減らすための指標であり、13年ぶりに改訂されました。

今回の改訂で注目する点はリン、カルシウム、インタクトPTHの管理目標値ではないでしょうか。以下に変更内容をお示しします。*カッコ内は以前の目標値です。

 

リン値:3.5mg/dL以上5.5(6.0)mg/dL未満

 

補正カルシウム値:8.4mg/dL以上9.5(10.0)mg/dL未満

 

インタクトPTH値:(60pg/mL以上)240pg/mL未満

*活性型ビタミンD製剤のみで管理の場合は以前と同様に60pg/mL以上240pg/mL未満

 

各値での死亡のリスクなどを検討した結果、以前より管理目標値が厳しくなりました。

各管理目標値はこのように設定されていますが、患者様個々の目標設定が必要だと思われます。

例えばリンひとつをとっても、栄養状態の悪い患者様はこの限りではなかったり、原疾患が糖尿病、あるいは動脈硬化性疾患の既往がある場合には目標値上限をさらに下げるなども提案されています。

適切な透析量の確保や、改訂までの間に新しい薬剤が発売され、患者様の背景に応じたP低下薬を選択することも提案されており患者様ひとりひとりに合った治療を提供することが大切です。

また、患者様におきましては適切なリンの制限と服薬の管理を引き続きお願い申し上げます。

 

今回のコラムでは管理目標値の変更についてお話しましたが「ガイドラインの内容を詳しく知りたい」 「自分の採血結果は今どのくらいの値なんだろう」 「どんな薬で管理しているのだろう」 「CKD-MBDについて詳しく知りたい」などございましたらお気軽にお声がけ下さい。

 

作成:看護師 山田  浩史

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